肌ざわりのいいパイル素材で人気の504型ハンチングです。BERMUDA(バミューダ)素材は、タオル地のような素材感。BACK TO FRONT(後ろ前)でベレー風にかぶるのが人気ですが、もちろん普通にかぶるのもおすすめです。 1938年創業で80年以上の歴史を誇る、イギリスを代表する帽子ブランドKANGOL(カンゴール)は、1938年に英国カンブリア州クリーターで創業されたイギリスの帽子ブランドです。1918年に開業された前身は、フランスからバスクベレー帽などの商品を輸入して販売する帽子店でした。KANGOL(カンゴール)のベレー帽は、第二次世界大戦中にイギリス軍の制服に採用されたのをきっかけに、知名度が高まります。特に、英雄モンゴメリー将軍が愛用する帽子として有名になりました。ブランド名の「KANGOL(カンゴール)」は、帽子に使われる素材の、ニット(KNITTING)のK、アンゴラ(ANGORA)のANG、ウール(WOOL)のOLを組み合わせた造語と言われています。シンボリックなカンガルーのロゴは、1983年に採用された後づけのもの。カンガルーのイメージから、オーストラリアのブランドと誤解されがちですが、上で紹介したようにイギリスのブランドになります。第二次世界大戦後もその人気は盤石で、1948年に自国開催されたロンドンオリンピックの開会式では、英国チームの全員がKANGOL(カンゴール)のベレー帽をかぶって入場行進を行いました。ザ・ビートルズの公式グッズにも採用され、多くのミュージシャンたちが愛用KANGOL(カンゴール)といえば、「ビートルズの帽子」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。1960年代、帽子ブランドKANGOL(カンゴール)は、ティーンエイジャーをターゲットとしたプロモーション展開を模索します。当時、若者たちに最も影響力をもっていたのは、イギリス・リバプール出身のロックバンドであるザ・ビートルズでした。KANGOL(カンゴール)は、そんなザ・ビートルズに白羽の矢を立てます。ザ・ビートルズが本国イギリスからアメリカに初進出して大成功を収めた1964年、KANGOL(カンゴール)は、ザ・ビートルズの公式アイテムとして、帽子の全世界独占製造・販売権を取得しました。販促活動の一環として、ザ・ビートルズのメンバー自らが帽子を着用しプロモーションを行うことで、KANGOL(カンゴール)の帽子は、「ビートルズの帽子」としてザ・ビートルズの音楽とともに、世界中の若者文化の中へと浸透していきました。